pic18monit
■■■ 概要 ■■■†
これは、MicroChipが提供している PIC18 のUSBアプリケーションフレームワークに 含まれているUSB Generic device をもとにして作成した PIC18F専用の簡易モニタです。
■■■ 特徴 ■■■†
- libUSBを使用しています。(このため、Windows側にデバイスドライバー組み込みが必要です)
- USBバルク転送を用いるため、HIDデバイスやCDCデバイスに比べてデータ転送が比較的高速です。
- libUSBを用いたため、LinuxやOSXへの移植が比較的容易です。(Linuxは対応済みです)
■■■ ディレクトリ構成 ■■■†
pic18monit --+-- firmware / main-18F14K50.hex もしくは main-18F2550.hex | を対応するPICに焼きます。 | +-- driver_inf / WindowsXP用のUSB Generic デバイス用 inf ファイル | +-- picmonit / WindowsXP側のコマンドラインツール picmonit.exe | +-- libusb / picmonit.exe をビルドする場合に使用するlibusb-win32 ライブラリです。
■■■ ライセンス ■■■†
MicroChip提供USBフレームワークの著作権は MicroChip に帰属されています。 それを除いた部分、Windows側ユーティリティはGPLライセンスです。
PIC18用逆アセンブラのソース はGNU gputilsに由来しています。
■■■ DOWNLOAD ■■■†
■■■ 詳細 ■■■†
(1)Windows上での使い方:
D:> picmonit.exe ・・・起動 PIC> help ・・・HELP表示 PIC> q ・・・終了
(2)ビルド環境
- Windows上のコマンドラインツールは MinGW-gcc を使用してビルドします。
- PIC18Fファームウェアは MicroChip mcc18コンパイラを使用してビルドします。
- どちらもビルドには make を使用します。
(3)カスタマイズ
- PIC18Fファームウェアにユーザー専用の機能を簡単に追加するには、 usercmd.c を書き換える方法があります。
- picmonit.exe から user <arg> コマンドにて実行されます。
(4)I/Oポート監視
PIC> p コマンドでI/Oポートの状態監視と変更が可能です。
例: port状態一覧
PIC> p
例: LEDの点灯
PIC> p latc 3
例: LEDの消灯
PIC> p latc 0 PORT[ABC] LAT[ABC] TRIS[ABC] の意味はデータシートを確認してください。
(5)モニタースクリプト
PIC> プロンプト状態でのコマンド投入をバッチファイルで自動化できます。 コマンドシーケンスを適当なテキストファイル(SCRIPT.TXT)に書き込んで、
D:> picmonit.exe -iSCRIPT.TXT
を実行すると、一連のシーケンスを実行します。
(6)アナログオシロ
PIC> graph analog コマンドによって、低速アナログオシロになります。
(7)回路図
pic18spx互換です。
(8)Linux版
ubuntu,debian などの場合 libusb0-dev (もしくはlibusb-dev )パッケージが必要です。 firmware は DOS/Linux共通です。 picmonit は 再コンパイルしてください。 picmonit の実行はルート権限で行うか、あるいは udev で 該当USBデバイスのアクセス権限をユーザーに許可するようにします。
Linux版はグラフィック部分が使用できません。
(9)その他
赤外線リモコン解析機能も(たぶん)使えるはずです。pic18spxのドキュメントを 参照してください。