PicKit3
PICKit3を使ってHEXファイルを書き込む†
注意点†
秋月のHPには以下のFAQが用意されています。
私が嵌ったPICKit3の罠について†
- 買ってきたばかりのPICKit3には、最新のファームが書かれていないか、あるいはブートローダーのみ生きているような状態でした。
- この状態でMPLAB-Xに付属のMPLAB IPEを使用してPICKit3に接続しようとしても、
***************************************************** Connection Failed
- というエラーが出て、使用できない状態でした。
- Advancedモードに移行(パスワードは下に表示されています。)して、Manual Download Firmwareを選択しても、ファーム更新しているふり
だけして、結局、
***************************************************** Connection Failed
- となってしまいました。
対策:
- PICKit3をUSB接続したあと、すかさず「connect」ボタンを押すと、ファームウェアの自動アップデート・フェーズに入る場合があります。
- ファームウェアが正しく書き込まれれば、それ以降は「connect」に失敗することはないようです。
- 一説によると、PICKit3のボタンを押したままUSBケーブルを挿すとよいという話もあります。これもいろいろ試したのですが、結局USB接続して一定時間(数秒)を過ぎてしまうと、ファームウェアの更新チェックは行われないか、更新できない状態に移行するようです。(まるで、昔のArduinoのブートローダーのようですね)
このサイトに登録されているHEXファイルをPICKit3で焼く場合の注意点†
- MPLAB IPEでは、KSEG1のアドレスに出力されたHEXレコードは丸無視するようです。
- PIC32のメモリーマップです。
- 物理割り当てされているエリアは 0000_0000 〜 2000_0000 の512MBです。
- 物理割り当てされている512MBと全く同じものが KSEG0とKSEG1にもマップされます。
- KSEG0とKSEG1の違いはキャッシュ無効/有効で分けられています。
FFFF_FFFF +---------------+ | | | Reserved | | | C000_0000 +---------------+ | KSEG1(論理) | Cacheなし. A000_0000 +---------------+ | KSEG0(論理) | Cacheあり. 8000_0000 +---------------+ | | | Reserved | | | | | | | 2000_0000 +---------------+ | 物理メモリー | ROM/RAM/PORT 0000_0000 +---------------+
- ですので、HEXファイルのレコードで、0xBXXX_XXXXで吐き出されたレコードのアドレスを0x9XXX_XXXXに書き換える必要があります。
- 簡便な方法としては、リンカースクリプト(*.ld)に指定してあるアドレスの0xb******* を0x9******* に全部変更します。
HEXファイル変換ツール†
hex2pickit3
- HEXファイルのアドレス指定がKSEG0(論理),KSEG1(論理)のいずれの場合にも、物理アドレスに置換します。
- MinGW gccあるいは Linux gccなどでコンパイルしてください。
- ダウンロード:hex2pickit3.zip